雲居 残月 の 小説道場

主に「小説家になろう」で書いた話を中心に、小説投稿をおこなっていきます。

『小説家になろう』連載1作目完結の反省と対策 その6「迷走の記録」

 前回は、「小説家になろう」連載1作目である「竜と、部活と、霊の騎士」で分かった、ランキング対策について書きました。

竜と、部活と、霊の騎士

 今回は、本稿の失敗の理由で挙げた3つの項目の3番目を掘り下げていきたいと思います。これは、迷走の記録になります。

 1.アクセス数が少ない。
 2.お気に入りや評価がない。
★3.他人の「小説家になろう」の小説を何百本か見て、想定の間違いに気付いた。

■ 本文の書き方と改行数

 Twitterでフォローした際に、その方々の「小説家になろう」の小説を何百本か見ました。そこで、色々と気付きました。改行の位置や、段落のまとまり具合で、「こうやった方が読みやすいだろう」という指針ができました。

 原稿を書き始めた時、最初の段階では、横四十文字で書いていました。その後、スマホで見た時に横が二十五文字だったこともあり、そのサイズで書くのがよいのかなと思い、横二十五文字にエディタの設定を変更して、そのサイズで最適化して推敲しました。
 また、「小説家になろう」は携帯ユーザーが多いという意識があったために、携帯小説のように改行が多い方がよいだろうと思い、多く改行を入れました。

 これは完全に失敗でした。失敗だと分かった理由は2つです。
 1つ目は、アクセス解析でPCのユーザーが多いことが判明したからです。アクセス解析を見ると、来る人はほとんどPCでした。おそらく、PCユーザーの方が、新しいページを見るのが面倒ではないので、気軽に新作を開いてくれるようです。
 2つ目は、掲載開始後に他の方の作品を大量に見て、どういった形式が見やすいか体感的に分かったことです。他の方の小説を見ると、ある程度一段落の行数があり、数段落に一回空行がある感じでした。自分で読んでも、PCの場合は、その方式が読みやすかったです。

 そのため、横四十文字で再度リライトすることになりました。これで一週間以上、無駄にしました。地味にここでものすごい時間と労力がかかっています。精神力も削がれています。
 こういった感じで、「竜と、部活と、霊の騎士」は、「小説家になろう」に最初に掲載した作品ということもあり、異様に迷走しています。

■ 話数分割

 最初、連載が長い方がよいのだろうかと思い、やたらたくさん話数分割をしていました。最終稿で四十話分ぐらいの内容を、当初は七、八十話ぐらいに分割していました。
 しかし、「小説家になろう」の感想をいろいろと見ていて、「話数分割が多いと、ページめくりが面倒」という意見がちらほらとあったので改めました。

 話数を短くして、一話を長くしたのは、アクセス解析を見ていて、どうやらこの作品は負け戦だと、分かってきたからというのもあります。早く完結させようと、頭を切り替えたわけです。消極的な理由ですが。
 実際に書く場合は、一話だけでも面白くなるように、話を短編としても読める形式で書くのがよいと思います。

■ タイトルとあらすじ

 途中で、目次ページの離脱率が異様に大きなことに気付き、タイトルとあらすじを何度か差し替えました。
 これについては、最初の時点できちんと設計していないと、焼け石に水ということが分かりました。

 2作目を書く際、ランキング上位の作品のあらすじを全て読み、自分が読みたいと思うかどうか考えながら、どういったあらすじが受けるか、研究しました。

■ キーワード

「小説家になろう」のアクセス解析が、流入元の情報がないので、キーワードがどれぐらい有効なのか分かりません。ただ、重要だという情報は多いので、きちんとしておいた方がよいと思います。
 私の場合は、ランキング上位の作品のキーワードを全て集め、どういったキーワードを付けるのがよさそうか、研究しました。ただ、人気ジャンルにで書いていないので、今一効果が分かりません。

■ おまけ

 現在は、第1作目の反省を活かして、下記の第2作目を執筆・連載中です。こちらもご覧いただければと思います。

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