『小説家になろう』連載1作目完結の反省と対策 その4「ランキング対策1」
前回は、「小説家になろう」連載1作目である「竜と、部活と、霊の騎士」の、お気に入り、評価、ランキングについて書きました。
今回は、ランキングについて、もう少し掘り下げていきたいと思います。ランキングに必要なポイントを効果的に得るために私が試行錯誤した方法を書いていきます。これらは、「ずるをしない」「後ろ指を差されることはしない」という方針でおこなっています。あと、友人にお気に入りや評価を頼むなどの、個人的なネットワークを使う方法は、一切使用していません。
■ 更新された連載中小説
最もオーソドックスな方法です。新しい話を書いて、「小説家になろう」トップからリンクをたどれる「更新された連載中小説」の一覧から、読者を招くというものです。この「更新された連載中小説」ですが、だいたい数分で1ページ分流れます。瞬殺です。
そのため、「更新された連載中小説」でたまたま作品を見かけた人が、クリックして読んでくれれば、ポイントが入る可能性が数%あるという、希薄な可能性しかありません。
その際、重要なのは、「タイトル」と「あらすじ」です。
この「タイトル」で読者の興味を引かなければ、そもそも興味を持ってもらえません。PC版の更新情報には、「あらすじ」も表示され、こちらも重要です(スマフォ版は閉じている部分を展開しないと出ない)。しかし「あらすじ」が真に重要になるのは、クリック後に、実際に読もうと思ってもらう段階です。
「更新された連載中小説」で、タイトルをクリックすると、目次ページに飛びます。そこには、あらすじと、各話のリンクが表示されます。この「あらすじ」をしくじると、目次ページでの直帰率が跳ね上がり、そもそも作品を読んでもらえません。
PC版の「更新された連載中小説」では、他にも話数、累計獲得ポイント、タグが表示されます(スマフォ版は閉じている部分を展開しないと出ない)。話数の少ない序盤では、タグが意味を持ちます。タグを検索しての流入も期待できます。
また、話数が増えてくると、外れの作品を読むのを避けるために、累計獲得ポイントを確認してから読む人が増えます。
書き手として、ある程度コントロールが利き、意味を持つのは、「タイトル」と「あらすじ」なので、ここには、序盤の段階で力を入れる必要があります。また、ネットを見ていると、「タグに気に入らない内容が入っていたら読まない」という人もいるので、あまり変なのは入れない方がよいでしょう。検索もされにくいですし。
■ 小説の投稿時間
20時辺りが、最も人が多いらしいので、流入数が多いそうです。これは体感的にもそうでした。その前後2時間ぐらいは、若干落ちますが、同じように効果が大きいです。その時間の読者をあらかたさらったと思ったら、時間をずらしてみるのも手です。毎回同じ時間だと、同じ人しかいない可能性があるので、露出効果を考えて、たまに他の時間にも投稿してみるのもよいと思います。
また、「小説家になろう」では、予約投稿の仕組みがあります。この投稿は、時間単位で、00分に投稿するというものです。
しかし、この予約投稿は便利過ぎるために、多くの人が利用しています。なので、そのタイミングで投稿すると、新着リストから一気に流されてしまい、投稿1分ぐらいで数ページ目に掲載とかになってしまいます。
各時間の5~20分当たりに投稿するのが、一番効果が高いです。私の場合は、狙った時間に、不在時でも投稿できるように、投稿プログラムを開発して、指定時間に投稿可能にしました。
公式のマニュアルにも書いていますが、Twitterで更新情報をつぶやくと、流入が期待できます。その際、ハッシュタグ「#narou」を使うとよいです。ハッシュタグを使えば、フォロワー数と関係なく、読者の目に触れさせることができます。
Twitteで「小説家になろう」の作者を探すと、やたらとbotに自動で宣伝をつぶやかせている人が多いです。方針は人それぞれですが、私の場合は、きちんとコミュニケーションをおこないたいので、全部手動でつぶやくようにしています。
あと、ハッシュタグの使い過ぎは、読者のノイズになるので、過剰な投稿は避けるべきです。これはまあ、モラルの問題に属しますが。それに、読者の方も「これは無視していいアイコン」といった感じで覚えてきますので。
また、先ほどフォロワー数は関係ないと書きましたが、それでもフォロワー数は意味があります。とはいえフォロワー数は、有名人でない限り、それほど増えないです。フォローした人の、何割かが、フォロー返しをしてくれるといった感じです。Twitterは、2000人までは制限なしにフォローできますので、botでない人をフォローするとよいと思います。
私の場合は、機械的にフォローすることはせず、手動で似たような属性の人を探して、フォローするようにしています。