雲居 残月 の 小説道場

主に「小説家になろう」で書いた話を中心に、小説投稿をおこなっていきます。

『小説家になろう』連載1作目完結の反省と対策 その1「データ/試み/失敗」

■ はじめに

「小説家になろう」で最初に公開した連載「竜と、部活と、霊の騎士」を、2014年3月31に完結させました。本編60話、あとがき、資料で全62話になります。掲載開始は2014年1月24日で、掲載期間は67日です。

竜と、部活と、霊の騎士

 最初のWeb小説であり、「小説家になろう」での連載だったのですが、想定間違いや、事前調査の不足、「小説家になろう」攻略に対する考察の足りなさなど、様々な面で反省の多かった作品です。

 その試みと失敗の記録、および、作品データなどを数回にわたって、まとめていきたいと思います。

 この反省は、「竜と、部活と、霊の騎士」の途中から、並行連載を始めた「部活の先輩の、三つ編み眼鏡の美少女さんが、ネットスラングに興味を持ちすぎてツライ」に活かしています。

部活の先輩の、三つ編み眼鏡の美少女さんが、ネットスラングに興味を持ちすぎてツライ

 では、「竜と、部活と、霊の騎士」の試みと失敗の記録をつづっていきたいと思います。

■ データ

 まずは「竜と、部活と、霊の騎士」のデータです。

・本編ファイルサイズ:452,760 byte
・本編原稿用紙換算:751 枚
・本編話数:60 話
・執筆期間:61日

 割りと、しっかりとした分量を書いています。原稿用紙751枚は、だいたい文庫本2~3冊分です。過去の経験から、1ヶ月当たり原稿用紙300~350枚程度は書くので、2ヶ月で751枚は順当な量だと思います。あまり調べ物の必要がない話だったので、速度はそれなりに出ています。
 次に執筆期間の内訳です。

・企画作成:3日

・第1部(1~21話):24日
  初稿(18日)+モニター校正(2日)+紙校正(4日)

・第2部(22~39話):12日
  初稿(6日)+モニター校正(2日)+紙校正(4日)

・第3部(40~60話):22日
  初稿(15日)+モニター校正(7日)+紙校正(0日)

・全話の累計:61日
  企画(3日)+初稿(39日)+モニター校正(11日)+紙校正(8日)

 約2ヶ月です。まあ、61日も使って、何も成果を出せなかったので、大爆死なわけですが。
 第3部の紙校正が0日なのは、最初の1ヶ月で「お気に入り」や「評価」などの反応が何も得られず、連載を閉じて損切りをしないといけないことが確定したので、コスト削減をしています。
 また、第3部のモニター校正が7日なのは、その期間にスマホからPC用にリライトをしながら校正したからです。これがなければ、たぶん1~2部と同じ、2日ぐらいだったと思います。

■ 試み

「竜と、部活と、霊の騎士」は、元々「小説家になろう」において、実験的に小説を書いてみようという試みから計画した連載でした。
 元々の執筆意図は、以下のようなものでした。

・ページ数の縛りのないフォーマットで、ある程度長い話を書く。
・「小説家になろう」の使用感やユーザー動向を知る。
・Webで小説を発表するという経験を積む。

 そのために、以下のような計画を立てました。

・5部構成ぐらいの話を書く。
・各部は、20話ぐらいの構成にする。
・登場人物の一人称視点。ただし、話によっては視点を変える。
・各話は、次話への引きを持って終了する。
・毎日掲載する。
・1~2ヶ月分を書き溜めてから、掲載を開始する。

 上記の「5部構成」は、実際に掲載されている章立てとは異なります。掲載時には、当初の部立てよりも細かく章を分けています。5部構成の段階では、各部20話ぐらいで区切っています。

■ 失敗の理由

 最終的に、今回の連載は、5部構成の計画のうち、3部までで話をまとめて打ち切りました。ジャンプなどの打ち切りマンガで、最後の数週で、伏線を可能な限り回収したような形になっています。
 いちおう、続きが書けるような締め方にしているのは、私の未練があるからでしょう。打ち切りの理由は、以下のようなものでした。理由は、少し解説が必要なので、番号を付します。

1.アクセス数が少ない。
2.お気に入りや評価がない。
3.他人の「小説家になろう」の小説を何百本か見て、想定の間違いに気付いた。

 それでは次回からは、この各項目について解説をおこなっていきいます。

■ おまけ

 現在は、第1作目の反省を活かして、下記の第2作目を執筆・連載中です。こちらもご覧いただければと思います。

部活の先輩の、三つ編み眼鏡の美少女さんが、ネットスラングに興味を持ちすぎてツライ